わらべうた遊び その2 ーことばを引き出すー

ことばが出ない、または、ことばの発達がゆっくりな気がする…子育ての心配事の中でも深い悩みの一つになっているかもしれません。

 先日も、ことばが出ない、「マンマン」も言わないのです、と1歳半を少し過ぎたAちゃんとお母さんがお見えになりました。Aちゃんのひとり遊びを見ていると、よく考えて遊んでいる様子で、いたずらもとっても上手なことが分かりました。いたずらは知恵がついてきているからこそ出来ること。本来的な知的な遅れはなさそうです。でも喃語のような「だっだっ」以外の音が発せられることがないのです。

 そこで、お母さんに提案してやってただいたのが、うた遊び。
子どもの手にやっとのるぐらいのなつみかんで♪はいどうぞ はいどうぞ はいどうぞ
…♪とうたいながら、みかんをお母さんとAちゃんで渡しあう遊びをしてもらいました。
Aちゃんは、お母さんと向かい合わせにすわり、歌いながら、みかんが自分とお母さんの間を行ったり来たりするのが楽しくて仕方がありません。けらけら笑いながら遊びました。

 ひときしり ♪はいどうぞ♪ をしたAちゃん、立ち上がりながら「はいどうじょ」とおしゃべり。お母さんはびっくりなさり「はいどうぞ!って言えるの‼」 Aちゃんはすましてもう1度「はいどうじょ」。

 お母さんとの楽しいうた遊びがAちゃんの能力を引き出したのですね。Aちゃんをひざにのせてお母さんと向かいあっていた私は、お母さんとAちゃんの様子にほっこり暖かい気持ちにさせてもらったのでした。

 子育てってなんて素敵なお仕事なんでしょうね。



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